BABYMETALを紐解く29枚のメタルアルバム解説 -前編- KOBAMETALの音楽的背景

テスト1

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ここのところとにかくKOBAMETALづいてますが、そんなわけで今さら『ヘドバン vol.1』を手に入れました。

KOBAMETAL氏のインタビューが載ってるってことで。

インタビューはもちろんのこと、『KOBAMETAL SELECTION BABYMETALを紐解く29枚のラウド/メタル・アルバム(+1枚)』というコーナーが非常に興味深かったです。

今までBABYMETALの楽曲に対して元ネタはアレだろ、コレだろ、なんて色々言ってきたわけなんですが、これを見ればまさにそれが明らかになるわけです。

ヘドバンの方にはアルバム1枚ごとにKOBAMETAL氏のコメントがありますが、まんま書いてもしょうがないので、管理人なりの解説やコメントを書いてみます。

例によって今さらではありますが…。

BABYMETALを紐解く30枚のメタルアルバム解説 -前編-

KOBAMETAL氏自身ギターを弾いていたということで、自身が音楽的影響を受けたのはもちろん、BABYMETALの音楽性世界観にも繋がっているバンドがこれを見るとよくわかります。

・Racer X(レーサーX)『Street LETHAL』(1986)

MR.BIGのギタリストとして有名なポール・ギルバードが以前に在籍していたバンド。
今回インタビューを読むまで知らなかったんですが、KOBAMETAL氏はプロレス好きで、しかもルチャ・リブレ派ということでトリッキーなギタープレイが好きとのこと。
MR.BIGでは抑え目なギタープレイもRacer Xではバンドの顔的な存在でもあり、これでもかというくらい弾きまくっています。
楽曲的にはMR.BIGの方が良いと思うんですが、ポールのどストレートな速弾きを堪能したいならこっちの方が楽しめるかも知れません。

・Metallica(メタリカ)『Master of Puppets』(1986)

メタリカさんのマスター“としてBABYMETALファンにはすっかりお馴染みかも知れませんね。
個人的にもメタリカのアルバムで一番好きなアルバムです。
ベビメタファンは必携ですが、このブログでも何回も書いているので解説的なものは省略します(笑)。
BABYMETALの楽曲でいうと『4の歌』は、#2「Master of Puppets」リフエンディングの展開が元ネタになっているのかなという感じです。
「Battery」、「Master of Puppets」は以前に動画を貼ったことがあるので今回は別の曲を。

・聖飢魔II『The End of Century』(1986)

これも知らなかったんですが、KOBAMETAL氏がメタルに目覚めたきっかけは小学校6年のときに聴いた聖飢魔IIだったとのこと。
KOBAMETAL氏は大きな影響を受けているようですが、やっぱり世代的には私とほぼ同じなようですね。
メタルの歴史講座ジャパメタル編でも書きましたが、聖飢魔IIはお茶の間に登場したメタルバンドとしてはXよりも前で本流ではないかも知れませんが、日本のメタルの歴史において大きな功績を残したバンドです。
聖飢魔IIはライブのことを”ミサ“と呼び、ステージセットだったり、非常にコンセプチュアルな演出をしていて、それはまんまBABYMETALにも繋がっているようです。
言われてみれば確かにモロ聖飢魔IIな感じですね…。

・Dokken(ドッケン)『Back For The Attack』(1987)

KOBAMETAL氏は何よりギターのジョージ・リンチに惹かれたとのこと。
私も大好きなギタリストなんですが、この人のギターってあからさまな特徴があるわけではないんですが、フレージングとかが独特で印象的で、妙に耳に残るしなんだか惹かれちゃうんですよね。
人柄も良く、男が惚れる感じの兄貴的存在です。
前に古い動画貼ったので、今回はもうちょい新しめのこちらを。

・Tony MacAlpine(トニー・マカパイン)『Maximum Security』(1987)

存在としてはもちろん知っていたんですが、フュージョン寄りなギタリストなので私は通ってきませんでした。
KOBAMETAL氏はこの人の泣きのギターが好きだそうです。
カーク・ハメットの師匠のジョー・サトリアーニも近い感じがしますね。
よく知らないしあまり好みじゃないのでそれくらいしかコメントがありません(笑)。
確かにめちゃくちゃ泣いてますね~。

・Yngwie Malmsteen(イングヴェイ・マルムスティーン)『Odyssey』(1988)

テスト2

BABYMETALのメタルレジスタンス第3章”Trilogy(トリロジー)”の元ネタになっているのはおそらくイングヴェイのアルバムタイトルからだと思いますが、様式美メロスピな楽曲等、影響を受けていると思われます。
速弾きの代名詞的なギタリストです。
ギタリストとしてのKOBAMETAL氏もそうですが、神バンドの大村孝佳氏も大きな影響を受けており、やはりベビメタファンは必携な一枚。
ヘドバンのコメントでは#1「Rising Force」を挙げてましたが、前に貼ったのでこの曲を。

・Testament(テスタメント)『Practice What You Preach』(1989)

Testamentがくるとは意外でしたね。
アメリカのスラッシュメタル昆明期を支えたバンドの一つで、音楽性的にメタリカと近い部分があるんですが、残念ながら四天王には入れませんでした…。
チャック・ビリーは声質や歌い方もジェイムス・ヘッドフィールドに似ています。
個人的には楽曲よりも何しろジャケットがかっこよくて好きでした(笑)。
この曲とかメタリカの『Ride the Lightning(1984)』に入っててもおかしくない感じですね。
そういう意味ではやることがメタリカの方が早かったのかも、なんて無理矢理なこじつけですが…。

・X(エックス)『Vanishing Vision』(1988)

こちらもベビメタファンにはお馴染みなXのインディーズ時代のアルバムです。
KOBAMETAL氏はこの『Vanishing Vision』とメジャー1st『Blue Blood』を挙げていましたが、管理人もXといえばその2枚だと思っており、やはり必携な2枚です。
BABYMETALには”愛をこめた無敵オマージュ“が入っていると言っている通り、ステージの演出や楽曲、アートワークも含め、挙げたらキリがないくらいにXの影響を受けまくっています。
このアルバムから1曲選ぶとしたら#2「Vanishin Love」なんですが、前に貼ったのでこの曲を。
ご存じ『』ですが、このアルバムでは英語バージョンとなっています。
前にも書きましたが、『紅月-アカツキ-』の元ネタになっているのはいうまでもなく。
ちなみにこの映像は大阪バーボンハウスと目黒鹿鳴館で配布、ファンクラブのみで販売された『Xclamation』というビデオのものです。
超貴重だったわけですが、今では簡単にYouTubeで見れてしまうんですねえ。

・Extreme(エクストリーム)『Pornograffitti』(1990)

きましたね、Extrem
管理人も多大なる影響を受けたギタリスト、ヌーノ・ベッテンコートが在籍するバンドです。
このアルバムに収録されているアコースティックバラード「More Than Words」の大ヒットで、日本でも非常に人気のあったバンドです。
ヌーノはソロよりバッキング、リフに重きを追いており、特徴的なファンキーなギタープレイから”ファンク・メタル“と、今では謎な呼ばれ方をしていました。
このアルバムの曲は全曲コピーしようとしましたが、完コピはなかなか難しいものがありました(笑)。
好きなヌーノのリフはたくさんありますが、このアルバムだとこの曲のリフが一番好きです。
私は、ヌーノに憧れてこの動画でも見られる”N4″というシグネチャーモデルギターを使っていました。
全く使わなくなってしまったので、数年前お金に困ったとき知り合いに売り払ってしまいましたが(笑)

・Vicious Rumors(ヴィシャス・ルーマーズ)『Vicious Rumors』(1990)

これも私は通っていなかったバンドなんですが、聴いてみたらなかなかかっこよく当時であれば愛聴していたに違いないと思った1枚です。
知らないのであまり書くことはありません(笑)。
KOBAMETAL氏はパワーメタルの教科書的にMetal Church(メタル・チャーチ)なんかと一緒に聴いていたとのことですが、Metal Churchの方はよく聴いていました。
Metal Churchの方がもうちょい重めな感じなんですが、なかなかかっこいいDEATHよ。

・Dream Theater(ドリーム・シアター)『Images and Words』(1992)

メタル界に輝く金字塔Dream Theaterの『Images and Words』。
メンバー全員がバカテクなだけでなく、楽曲のクオリティもハンパなく高く、初めて聴いたときはかなりの衝撃を受けました。
KOBAMETAL氏は今でも聴いているとのことですが、当時は本当にみんながみんな聴いていた素晴らしい作品です。
ベビメタに関係なく、是非持っておきたい1枚です。

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・ヌンチャク『ヌンチャクラ』(1996)

日本では90年代後半~2000年代前半頃、ハードコア/パンクミクスチャー/ラウド系がアンダーグラウンドシーンで大流行するんですが、ヌンチャクもその中の一つのバンドで、後世に大きな影響をもたらしました。
マキシマムザホルモンはヌンチャクの系譜に繋がるとも言えます。
当時は”メタル“というワードはほぼ出てくることはありませんでしたが、そのようなバンドはスラッシュメタル、またはニューメタルの影響も受けていました。
そして、KOBAMETAL氏は当時アミューズ内のハードコア・ラウド系のインディーズレーベルで制作宣伝業務を担当しており、関わりも非常に深いと思われます。

・System Of A Down(システム・オブ・ア・ダウン)『System Of A Down』(1998)

今のラウド系やピコリーモ系のバンドの定番となっているコロコロ曲展開が変わる複雑な曲展開等、一昔前から体現しているオリジナリティー溢れる鬼才バンド、とはKOBAMETAL氏のコメントですが、私も大好きなバンドの一つです。
こういう感じになってくると単純にメタルとは言えなくなってきて、曖昧ではありますが”オルタナティブ・メタル“という呼び方がハマるのかも知れません。
後に、さらに自身のオリジナリティーを炸裂していくことになるんですが、この1stアルバムは初期衝動的な凶暴性が非常に魅力的で、サウンド的には一番メタルっぽいかも知れません。
2nd以降も含め、超オススメなバンドです。

・Limp Bizkit(リンプ・ビズキット)『Significant Other』(1999)

いわずもがな『おねだり大作戦』の元ネタになっているラップメタルバンドですが、当時は非常に”チャラい“イメージがあり敬遠していました…。
ほとぼりが冷めた頃にちゃんと聴くようになったんですが、いってもやっぱりかっこいいバンドです。
KOBAMETAL氏はいまどきラップメタルをやっているのはリンプとBABYMETALくらいと言ってますが、確かにいまどきいないかも知れませんね。
初期はKornの影響なんかも感じられたんですが、この動画の曲辺りがHip Hop的なサウンド、ラップメタルを極めた頃かも知れません。

・Slipknot(スリップノット)『Slipknot』(1999)

もはや説明は不要なみんな大好きSlipknotです。
元メタラーだった私はこういうニューメタル系バンドはなんとなく遠慮したい気持ちがあったんですが、Slipknotだけはその圧倒的な破壊力から手を伸ばさずにはいられませんでした。
ベビメタの元としては無理矢理「Catch me if you can」を挙げましたが、このバンドに関しては知らないうちに影響を受けてしまうレベルです。

あえて言うとすればキツネのお面なんかはSlipknotの影響を受けていると言えなくもないかも知れません。
言わなくてもわかると思いますが、ハンパなくかっこいいDEATH。

とりあえず15枚について解説してみました。

いっぺんに30枚はちょっと大変なので…。

先にも書きましたが、KOBAMETAL氏がそんなに聖飢魔IIの影響を受けていたとは知りませんでした。

が、非常に腑に落ちる感じで、このセレクトはインタビュー同様非常に興味深いものがありますね。

さらに言うとすればプロレスラーのザ・グレート・カブキロード・ウォリアーズのメタル的なルックスにインパクトを受けたとのことですが、それはそれでわからない気がしなくもないです。

kobametal ロードウォリアーズ

そういえば、当時は映画『MAD MAX』『北斗の拳』等、メタルに影響を受けたような作品が多かったようにも思えますね。

北斗の拳の有名なクリスタル・キングによる主題歌では、初めてアニメでメタル曲が起用されましたし。

後の『聖闘士星矢』も然り。

この辺日本のメタルの歴史に繋がってくる部分でもあるんですが、その辺もまたメタル歴史講座で書きたいと思っている部分でもあります。

ちなみに私はプロレスはそんなに興味がありませんでしたが、当時はプロレス全盛期が父親の横でなんとなく見ていて、タイガーマスクなんかは好きでしたね。

全然詳しくないんですけどね。

というわけで、BABYMETALの世界をさらに理解するに当たっては、この15作品も押さえておくとより楽しめるようになるかも知れません。

とりあえず、この中だとメタリカイングヴェイスリップノットX聖飢魔II(主に映像系かな)は必携といった感じでしょうか。

BLACK BABYMETALが好きならリンプも良いかもです。

割と年代別に並べられているようで、次の15枚は2000年以降の作品になります。

次回はそちらを紹介したいと思っています。

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テスト3

10 Responses

  1. かれー
    かれー at · · Reply

    聖飢魔IIは当時メタルというよりもネタとして話題になったような気がします。
    その頃ハードな音楽は聴かなかったのですが、なぜか気に入ってしまい1stアルバムをカセットテープのウォークマンでリピートしてました。なつかしい(笑)

    私はRacer Xは聴きませんでしたが、MR.BIGは好きでした。
    マキタのドリルピックとか話題になりましたよね(笑)
    ExtremeとかDream Theaterとか私自身の音楽の変遷と被っているところもあり、共感できる部分も多いです。

    ただBABYMETALの音楽に対してすごいと思うのは、そういう私自身が好きな音楽ではない、どちらかというと敬遠していた音楽に対しても”良い”と思わせられたところですね。
    敬遠していたものも聞けるようになるというのは、個人的にもなかなかの衝撃でした(笑)

    とうとう幕張と先行チケットの情報が開示されましたね!
    今回もプレミアチケットはあるのかな・・・・
    まだ1ヶ月程先の話ですが、”開戦”の時を今か今かと待ちわびております(笑)

  2. C3
    C3 at · · Reply

    聖飢魔Ⅱ好きだったなぁ(笑
    こうして並べてみるとコバさんとは余り好きなバンドも被ってないし、色々な嗜好の人に引っ掛かるよう曲が練られてるんですね。ライブに来てるカオスな客層みたい。

  3. kablogkun
    kablogkun at · · Reply

    私はこの中ではYngwie Malmsteenが断トツに好きですね。やっぱり私はメロスピ党所属なんでしょうかね。(笑)
    聖飢魔Ⅱは意外な感じがしましたが、このメンバーの中に入れられると厳しいものを感じました。それはそうとここで→http://whiplash.net/materias/pesquisas/217343.html
    BABYMETALが並み居るレジェンド達を差し置いて1位になっていて、ボーカルでは中元すず香が1位、ドラムでは青山さんが1位、ベースではBOHさんが2位、ギターでは大村さんが2位、REDAさんが8位ととんでもない事になっています。
    英語がよくわからないので詳しくは知りようもないのですが、いくらなんでもこれではレジェンド達に失礼だろってレベルの評価です。(笑)

  4. NON
    NON at · · Reply

    Limp BizkitのMy GenerationやNookieが、BLACK BABYMETALの「おねだり大作戦」の元ネタっていうのは有名みたいなんですが、Limp Bizkitは映画「ミッション・インポッシブル2」のテーマ曲、Take a look around でも有名です。
    ミッション・インポッシブルは元々、40年ぐらい前のアメリカのテレビドラマで、邦題は「スパイ大作戦」。Limp BizkitとBLACK BABYMETALは「大作戦」でつながっていますw。
    他のBABYMETAL関連のページとかでも、このつながりについて書かれているのを見たことがないので、紹介させていただきました。「そんなのみんな、わかっているよ」ってことかもしれませんが。

    以前、The Damnedの「地獄に堕ちた野郎ども」で、このころのHR/HM系のアルバムの邦題に「地獄」と入るのが多いと書きましたが、テレビや映画の邦題だと「○○大作戦」ですね。「宇宙大作戦」とか「バルジ大作戦」とか、日本ものだと「怪奇大作戦」や「クレージー大作戦」。「大作戦」って、どうもちゃんとした軍事用語じゃないみたいだし、よく考えるとヘンな言葉ですね。すみません、話が逸れました。

  5. LU
    LU at · · Reply

    初めまして。いつも記事楽しみにしています。

    SOADは『いいね!』のオマージュ元っぽいとネットで紹介されていた動画を見て、元々メタル、ロック好きではない自分が一気にハマってしまいました。
    アルバムも全部買いましたが寡作でも良曲ばかりで、ベビメタもこうなったら素敵だなと思います。
    個人的な意見ですが、ベビメタ好きな人(特に非メタラー)はSOADも好きになれそうな気がするんです。
    ハードなんですがリフやメロディーは意外とキャッチーですし、ところどころユーモアや意匠、『おっ』と
    思わせるフックがある。ただラウドなだけじゃない音楽的な頭の良さも
    感じます。
    管理人さんもオススメバンドということで嬉しかったのですが、どの曲がお好きですか?

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