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前回は、ハードロック/メタル(HR/HM)が生まれ、”スラッシュメタル“というジャンルが確立されるまでを書きました。
細かく書こうと思えば色々とあるんですが、書きすぎるとごちゃごちゃしてきて逆にわかりづらくなってくるので、本筋的な部分に絞りました。
そして、「BABYMETAL BLOOD」始まって以来にコメントをいただいて驚きました。
まあ今までロクなこと書いてなかったですからね…。
また、それだけBABYMETALファンはメタル好きだったり、メタルに興味を持つようになった人が多いんだなあと嬉しく思いました。
ヘヴィーメタルの進化
1980年代初頭の”HWOBHM“や、その後のスラッシュメタル以降、メタルはどんどん進化していき、”LAメタル”もその一つではありますが、他にも様々なメタルのジャンルが生まれました。
ブラック・メタル
ブラック・サバス(BLACK SABBATH)は「人を怖がらせる音楽」ということでサウンド・ビジュアル面でホラー的な要素を取り入れており、”黒魔術“や”悪魔“と結び付けられることも多くありました。
実際、「ブラックサバス」というのは60年代のホラー映画のタイトルから取っていますし、デビューアルバムは”13日の金曜日”にリリースされました。
そんなブラック・サバスのサタニックな部分だけを切り取ったような”ブラック・メタル(Black Metal)”というジャンルがヨーロッパを中心にして生まれます。
代表的なバンドはイギリスの「Venom(ヴェノム)」。
・Venom – Black Metal(1982)
まんまな曲のタイトルですね…というかこのタイトルが起源だとも言われています。
サタニックでゴシックな世界観はその後のメタルに大きな影響を与えていることと思われるんですが、ブラックメタルは一般的には全く流行りません…。
ひたすらアンダーグラウンドです。
あまり有名なバンドもいません。
ですが、こういうブラックメタル的世界観は回りまわってBABYMETALも影響を受けていると言えなくもないです。
そして、いまだに熱狂的な支持者はいてこの手のバンドは常に存在しています。
私は特に好きなジャンルでもありませんが、アルバムのジャケットだったり、アートワークや世界観的には非常に好みです。
テスト2デス・メタル
80年代後半、スラッシュメタルから派生したジャンルの一つ。
ブラックメタルと近い部分もありますが、サタニックな面はあまり見られず、”死(DEATH)“とか”地獄“とかそんなイメージが感じられます。
なんだかこの辺になってくると表現が難しくなってくるんですが…ブラックメタルが悪魔とか黒魔術もののホラー映画だとしたら、デスメタルはスプラッター映画的な、そんな感じでしょうか。
また、デスメタルはハードコア/パンクの影響も大きいです。
代表的なバンドはイギリスの「ナパーム・デス(Napalm Death)」。
・Napalm Death – Mentally Murdered(1989)
そう、”デスボイス(デス声)“の誕生です。
デスメタルが一般的に流行することはありませんでしたが、近年は何故だかこの”デスボイス”を取り入れるバンドが非常に多いです。
日本では「スリップノット(Slipknot)」の洗礼を受けてラウド系に走ったヴィジュアル系の「dir en grey(ディル・アン・グレイ)」や、「マキシマム ザ ホルモン」によって一般的に知られるようになった面もあるかも知れません。
“デス(DEATH)“というワードといい、デスボイスといい、BABYMETALでも多く聴かれます。
ハードコア/パンクの影響を受けた当時のこのようなバンドは”グラインドコア“とも言われます。
超絶的に速い2ビート”ブラストビート“も生まれます。
デスメタルも一般的には全く流行しませんが、アンダーグラウンドには星の数程のそっち系のバンドがいました。
そして、私はやはりデスメタルも聴きませんが、アートワーク的な部分は嫌いじゃありません。
このようにだいぶキてます。
メタリカのアートワークも務めるパスヘッドの話なんかをし出すとまたBABYMETALに繋がってくる部分もあるんですが、その辺はまたの機会にでも。
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ジャーマン・メタルとメロディックスピードメタル
メタルの歴史を語るうえで外せないものの一つが、ドイツでのメタルムーブメント”ジャーマン・メタル“。
ジャンルというよりはNWOBHMのようなムーブメントの一つです。
1970年代から動きがありましたが、その頃はメタルというよりはハードロックであり、メタルと言えるバンドが登場してくるのは80年代以降で、代表的なのが80年代中期に頭角を現した「ハロウィン(HELLOWEEN)」。
・Keeper of the seven keys – Helloween(1988)
アルバム『守護神伝-第2章-』に収録されたこの曲は13分にも及ぶ組曲的な大作で、この頃から叙情的なメロディに、ホーンやストリングス等クラシック的なサウンドも取り入れた”メロディックスピードメタル(Melodic Speed Metal)”というジャンルが確立されます。
略した”メロスピ“という言葉はBABYMETALの話題でもよく見かけます。
ソロはギター2本でユニゾン&かけ合いが基本です。
ヨーロッパを中心に、叙情好きな日本でも流行します。
直接本人たちの口から聴くことはありませんが、Xも多大なる影響を受けていると思われ、ということはBABYMETALも影響を受けているということになります。
Xは1993年に「ART OF LIFE」という30分近くにも及ぶ大作をリリースします。
私はこういうメタルを個人的に”様式美メタル“と呼ぶんですが、あまり一般的ではないようで、他には”パワーメタル(POWER METAL)”とも呼ばれます。
また、このジャンルが確立されるに当たっては、あまりにも有名すぎるリッチー・ブラックモア直系のスウェーデンの速弾きギタリスト「イングヴェイ・マルムスティーン(Yngwie Malmsteen)」の影響もあると思われます。
・Yngwie Malmsteen – Rising Force(1988)
BABYMETALはこの”メロディックスピードメタル“をなくして語ることはできません。
その後は、1990年代初頭に同じくドイツの「ブラインド・ガーディアン(BLIND GUARDIAN)」、ブラジルの「アングラ (ANGRA)」、フィンランドの「ストラトヴァリウス (Stratovarius)」等が活躍を見せます。
管理人は1990年代初期のこの辺りが超リアルタイムでした。
・Angra – Carry On(1993)
このライブはだいぶ後のものになりますが、ステージ上の像がまたBABYMETALっぽいですね。
冒頭部分の演出もBABYMETALでよく見られる感じ。
そして、2000年代以降の代表的なバンドとしては、BABYMETALの「THE ONE(仮)」で楽曲作成やレコーディングに 参加したイギリスの「ドラゴンフォース(DragonForce)」がいます。
・DragonForce – Through The Fire And Flames(2006)
というわけで”メロディックスピードメタル”は現在進行形ですし、BABYMETALがメロスピの代表的なバンドとして認知される日も遠くはないかも…?
ないか…。
とにかく、”メロディックスピードメタル“はBABYMETALに直結するジャンルということで是非とも押さえておきたいところです。
本当は、90年代のANTHRAX、PANTEARA辺りからラウド系に繋がる流れも書きたかったんですが、メロスピが入ることで思わず長くなってしまいました…。
80年代後半からのメタルについて書くのはなかなか大変ですね。
そして、ジャパニーズメタルについてもまた別でじっくり書きたいと思います。
<<メタル歴史講座① メタル歴史講座③>>
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テスト3
ベビメタのアフィサイトが増えて、2chの書き込みを適当に
貼っただけの酷いところが目についていたので
こちらもそうなのかと思っていましたが、管理人さんは
ベビメタ好きでちゃんと調べて頑張ってるんですね
応援します
確かに2chまとめ系多いですねー。
私はベビメタ好き以前にメタル好きなので、その辺踏まえて楽しく読んでもらえるような記事が書ければと思っています!
ベビメタ歴は浅いので「そんなことも知らないの?」なんてこともあると思いますが、これからも頑張ります!
ありがとうございます!
アングラとドラゴンフォース初めて聴いてみました
どちらも良かったけど、アングラのライブ映像はグッときましたよw
特に観客の楽しんでる表情が琴線に触れましたw
つーのもこの時代にはメタルファンって既にネタにされてましたよね?
時代遅れでダサい連中みたいな。ごめんなさい自分もそんな認識でした。
そんな風潮とは関係無くメタルは、ちゃんと生きてて進化してたんだなー
と、嬉しいようなリアルタイムで面白い時期を逃してしまってた
事を後悔するような気持ちですw自分は国内だとXのムーブメントにも
反発していて(YENレーベルとナゴムマニアなんで許してw)
BABYMETALきっかけにXを聞き返してみたら(余談ですが勤務先の有線が
XーJAPAN特集でこっそりチャンネル合わせてたんですが自分の勤務以外
でもチャンネル変えられてませんでしたw)こちらもリアルタイムの
熱狂を逃してたなーと後悔。そんな訳で国内編も期待
アングラのあのライブ映像いいですよねー!
私もいいの見つけたと思って早速アップしました(笑)
確かにこの頃のメタルってダサイと言われてましたね。
元気が出るテレビなんかもそうでしたが、世間的にはネタにして面白がられてる部分もありましたね。
ナゴム系に関してはメタルにドハマリする前に通ってましたが、相容れない感じもありますし。
筋少は橘高さんのせいかメタルな音をしてましたが。
でもあの頃のメタルがやっぱり一番盛り上がっていて、リアルに体験できたのは良かったなーと思っています。
職場の優先がX特集とはアツイですね(笑)
私はいわゆるジャパメタ以降からの時代がリアルタイムではありますが、国内編も頑張って書きますね!
管理人様
懐かしいなあ(笑)
私も生粋のMetalheadです。
DEEP PURPLEの「Burn」が何となくいいな、と思って聴いていたのがそもそもの始まりで、その後RAINBOWの「A Light in the black」でガツンとやられ、IRON MAIDENを聴いてベースを弾くようになり、METALLICAでスラッシュメタルの虜になり、初めて足を運んだメタル系ライブがHELLOWEENの初来日公演。そして、メタルとは別に好きだったプログレ系の影響もあり、DREAM THEATERが’89年にデビューしてからはずっと「推し」続けて今に至っています。
アングラ、ブラガ、ストラトヴァリウスもよく聴いてました。
MINISTRYやSTRAPPING YOUNG LAD、SLIPKNOTなんかも好きです。
だもんで、BABYMETALを初めて聴いたときは、「年端もいかない、いたいけな女の子たちに、なんてことをさせる!?」と思ったものですが、今では来週の豊洲も来月のSSAもしっかりチケットを押さえてしまう有様ww
メロスピや重低音の轟音の中で伸びやかな女の子の歌声が聴ける至福を感じています(笑)
ダンスパフォーマンスもあの切れ味の良さだからこそ、リズムとリフが要のメタルの音に乗るのでしょうね。新発見でした。
メタル未体験のBABYMETALのリスナー諸氏に、メタルミュージックの良さをもっと知ってもらえたらうれしいですね。
メタルは正義
そして
カワイイも正義
真理ですw
THE ONE(仮)様
またのコメントありがとうございます!
その時代がリアルタイムとはなんとも羨ましいです。
私はスラッシュメタルも大好きだったんですが、自分が音楽をやる上ではスキッドロウやモトリーなんかのちょっとナンパな方向でした(笑)
THE ONE(仮)様はまさしく生粋のMetalheadですね!
DREAM THEATERは売れた2ndからリアルタイムで聴いていましたが、クオリティは他のメタルバンドと比べても群を抜いていましたよね。
Burn誌でも90点越えの好評価だったと記憶しています。
プログレ的な方向性は、スラッシュとはまた違うなと今回は記事にしませんでしたが。
SLIPKNOTは第3回で書きましたが、MINISTRYについてもまた書くつもりです。
そして、STRAPPING YOUNG LADって知らなかったんですが、聴いたらめちゃくちゃかっこいいですね!
BABYMETALにもすっかりハマられているとのことですが、確かにメタル+ダンスパフォーマンスというのは新鮮なものですよね。
“ダンス・メタル”(笑)とか新しいジャンルとして名付けてもいいかも知れないくらいに完成されてますよね。
METALとKAWAIIの融合に成功したわけですが、これからさらに進化していって欲しいものです。
確かにメタルもカワイイも私たちにとっては正義ですね(笑)
2回目、とても勉強になりました。
管理人さん、ありがとうございます。
THE ONEはドラゴンフォースのコラボと聞いて、さっそく聴いてみました。
メロスピっていいですね。こちらにも嵌りました(笑)。
大変わかりやすい解説なので、読みやすいです。
次回も期待しています。
何度もコメントありがとうございます!
そんな風に言ってもらえて嬉しいです!
メロスピって実は今まであまり使わなかった言葉なんですが(笑)
そっちの方が一般的なようでこれからは使っていこうと思います。
BABYMETALの曲が好きならばっちりハマりますよね!
すみません、かなり乗り遅れてますが私もこの流れに参加させてください(笑)
80年代後半から90年代のヨーロッパ・南米のメタルはかなり勢いがありましたよね。
私はHELLOWEENでメタルに入ったので自然とメロスピに偏ったのですが、
当時はメロスピは周りから色物扱いだったので非常に肩身が狭かったです ^^;
アニメメタルとかよく揶揄されてましたよねぇ・・・・
ドイツだけでなくイタリア、スペイン、フランス、北欧などからフォロワーやさらに発展させたバンドが数多く表に出てきて追っかけるのが大変でした。
イタリアのラプソディなんかはすごく勢いがあったように記憶しています。
南米もアングラの成功を機に日本でもたくさん紹介されていましたね。
あとアメリカのバンドだとSavatageとか好きでした。
ああ、久しぶりに聴きたくなってきた(笑)
ちなみにTHE ONE(仮)様と同じく私もプログレ大好きでDREAM THEATER含め、プログレメタル?的なバンドも聴いていました。
メタルではないですがイギリスのIt Bitesとか今でもたまに聴いちゃいます。
個人的に一番音楽を聴いていた時期だったのもあって、つい書き込みしてしまいました・・・・
ベビメタのこと、何ひとつ書かずにすみません(笑)
あの頃はメタルがめちゃくちゃ熱い時代でしたよね。
メロスピって色物扱いされていたりしたんですか!それは知らなかった…。
でもスラッシュ系な人たちからすると”ぬるい”ような感じがしなくもないかも知れないですね。
ラプソディも人気ありましたよね。
前身バンドのVIPERも聴いていたんですが、非常にB級な感じがありまして(笑)、それがアングラで一気に売れちゃったので驚いた覚えがあります。
今のメロスピバンドの流れを作った感じですよね。
Savotageってなつかしすぎます!笑
何しろジャケがかっこよかったです。
私も久しぶりにあの頃のバンドを聴きたくなってきました…。
プログレ系はそれ程聴いていなかったんですが、It Bitesって初めて聞きました!
過去のバンドでもまだまだ知らないバンドがいますし、今からでも十分遡って楽しめそうですね~。
いやー、メタルってほんと楽しいですね(笑)
このサイトはかなりメタル寄りなので(笑)、どんどんメタル話しちゃって下さい!
レスありがとうございます。
その当時周りにはメタラーは希少でして、メタルといえばやっぱりメタリカ!と、いうことでメロスピ(その頃はジャーマンメタルって括られてたかな)は
軟派だと言われてました。
ひょっとしたら私の周りだけのことだったのかもしれませんが(笑)
そんなこともあって、反目するかのように実は今まで王道メタルの道を通らずにきてしまいました。
でも本当はずっと気になってはいたんですよね。やっぱり音カッコいいですもん。
このサイトをきっかけにそろそろ聴いてみようかなと思った次第です(笑)
VIPERは私も大好きでした。
その当時もネオクラシカルという流れはありましたが、VIPER → アングラで
アンドレ・マトスがクラシックをジャーマンメタル風にアレンジして世に出てきた印象がありますよね。
VIPERの「Prelude To Oblivion」という曲が今でも私のベストソングの1つです。
マトス脱退以降のVIPERも結構好きでした。あのB級感がたまらない(笑)
・・・と、この頃の話をするとどうにも止まりませんね。^^;
こちらこそコメントありがとうございます!
なるほど、メロスピは軟派と言われていたんですね(笑)
私はもっぱらクラスのメタル好きとメタルの話をする感じでしたが、HMもHRもメロスピも同じように聴いてましたね~。
当時、デスメタルは全然理解できずバカにしてましたが(笑)
じゃあメロスピ一筋だったんですねー!
今になってまた振り返って楽しめるのもいいですよね。
そして、当時ってメロスピって言葉はまだなかったですよね。
私もジャーマンメタルとか言ってましたが、パワーメタルって言葉はあったような。
VIPERはあまり有名ではなかったですが後のアングラを思わせるクオリティの高さがありましたよね。
ブラジルのバンドとしてもなかなか新しい感じだったかもですね。
そう聞いて久しぶりに「Prelude To Oblivion」聴いてみましたが…懐かしい~(笑)
ポップで聴きやすい曲ですし、確かに当時から印象的な曲でした。
イントロの華やかな高揚感がアガりますよね~。
僕は「Thetre of Fate」しか聴いていないんですが、以降はちょっと雰囲気も変わったんでしょうかね。
ジャケットといいVIPERのB級感いいですよね(笑)
メタルの話はほんと止まらないですね(笑)