BABYMETALを紐解く29枚のメタルアルバム解説 -後編- ファン必聴の作品まとめ

テスト1

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前回は『BABYMETALを紐解く29枚のラウド/メタルアルバム(+1枚)』前編として15枚を紹介しました。

主に1980年代後半~2000年代前半の作品だったわけですが、世代的にドンピシャなのでとても楽しく書けましたね。

後篇の方は2000年代後半~現在までの作品が主になっています。

この辺り、私はメタルから離れていた時代で知識が浅いのですが、同様にKOBAMETAL氏のコメントではなく自分なりに解説してみたいと思います。

BABYMETALを紐解く29枚のメタルアルバム解説 -後編-

・The Mad Capsule Markets(ザ・マッド・カプセル・マーケッツ)『1997-2004』(2004)

日本のラウド/ミクスチャー系の先駆者で、後のバンドに大きな影響を与えた”伝説“とも言えるバンドです。
そして、このサイトでは何度も書いているんですが、ベースのTAKESHI UEDA氏は『ギミチョコ!!!』、現在ライブでのみ披露されている新曲『あわあわフィーバー(仮)』の作曲者であり、BABYMETALとは大きな関わりを持っています。
初期はパンク色が強かったんですが、90年代中頃から後のラップメタルデジタルハードコアスタイルを確立し、ラウド・ハードコア系バンドのカリスマ的存在となりました。
インディーズシーンだけでなく、メジャーシーンでも大きく知られるようになると、よりポップな西海岸パンクなサウンドを鳴らすようになり、一般的にも大きく名が知れ渡ります。
その頃になると、PVがCGオンリーになってくるんですが、当時ではかなり斬新でかなりインパクトがありましたね。
デジタルハードコア時の代表曲は他の記事でも貼ったのでこちらを。

・Korpiklaani(コルピクラーニ)『Spirit Of The Forest』(2004)

KOBAMETAL氏は「森メタルってなんだ?」という興味本位からハマったとのことですが、なるほど、なかなか面白いバンドです。
が似合うような民族衣装だったり音を感じるメタルバンドのことをそう呼ぶみたいですが、”森ガール”的に安易なネーミングですね(笑)
ジャンル的には”フォーク・メタル“になるみたいですが、パンクでも同様にフォークパンクというジャンルがありますし、民族っぽいのは”フォーク”と呼ばれるようですね。
お酒がおいしく呑めそうな音です。

・Arch Enemy(アーチ・エネミー)『Doomsday Machine』(2005)

BABYMETALと同じく女性ボーカルを擁するメロディックデスメタルバンド。
伊藤正則氏が年末の「メタルゴッドJP」でベビメタを紹介する際にArch Enemyの名前を一緒に挙げていました。
ギタリストのクリストファー・アモットは『イジメ、ダメ、ゼッタイ -Nemesis Version』に参加しており、やはり何かとBABYMETALとの関係性が深いバンドです。
先日のSSA”新春キツネ祭り”でも場内SEとしてこの曲が流れていました。

・Behemoth(ベヒーモス)『Demigod』(2005)

私が最近ハマりつつあるブラックメタルなんですが、このバンドはめちゃくちゃかっこいいですね。
ジャケットはもちろんPVも含め、デビルなアートワークが最高です。
PVは映画並みのクオリティのものもあり非常に見応えがあります。
ルックスもコープスメイクバッチリでブラックメタルへのハンパない拘りが感じられます。
と見た目から興味を惹かれたところで、音もかなりかっこよく、演奏力も高いです。
ガテラルボイスって好きではなかったんですが、このバンドはしっくりハマっていて全く違和感を感じません。
ブラストも最高だし、このベヒーモス、ハマりそうです…。
近年のメタルバンドはあまり琴線に触れなかったんですが、久しぶりにキました。
そして、謎にMOAMETALが好きなバンドという設定です(笑)。
KOBAMETAL氏がファンに是非聴かせたいってところなんですかね。

テスト2

・Dragonforce(ドラゴンフォース)『Inhuman Rampage』(2006)

『Road Of Resistance』のレコーディング参加でベビメタファンにはお馴染みなドラゴンフォース
現代のメロディックスピードメタルの代表的なバンドですが、まず間違いないですね。
楽曲のクオリティ、演奏力、どのアルバムを聴いても安定感があります。
『Road Of Resistance』でも聴かれますが、やたらとピロピロしたギターソロも印象的ですね。
ベビメタとの関係性の深さはもちろん、古き良きパワーメタルをしっかり継承しつつも現在進行形なメタルであり、第一に押さえておくべきバンドでしょう。
ベビメタの音が好きな人はすんなり受け入れられるんじゃないかと思います。
先日のSSA”新春キツネ祭り”の場内SEでも2曲ほど使われていましたね。

・Cannibal Corpse(カンニバル・コープス)『Kill』(2006)

YUIMETALが好きなバンド(という設定)のデスメタルバンドです。
『ヘドバンギャー!!!』のPVに登場する”ヘドバンの神“はボーカル・ジョージ・フィッシャーの”扇風機ヘドバン“にインスピレーションを受けたということで、またベビメタの世界観にも繋がるバンドです。
まあデスメタルではあるんですが、ベヒーモス然り、まだポップな方で(笑)このジャンルにしては聴きやすいと思います。
メンバーの2人も好きなバンドとして挙げていきますし、デス/ブラック入門編としては非常に良いんじゃないでしょうか。

・マキシマム ザ ホルモン『ぶっ生き返す』(2007)

日本では非常に有名なバンドですが、ここまで有名になってしまったことに驚きを隠せません。
音は本格的ながらもアプローチがキャッチーだったことが功を奏したんだと思いますが、そういう意味ではベビメタと近い部分もあるかも知れません。
日本のラウド系バンド全盛期の1998年に結成されていて、前回紹介したヌンチャクマッドにも影響されていると思われます。
ヌンチャクもそうですが、歌詞なんかは結成は同時期ですが、B-DASHの影響なんかも受けていそうな。
ベースの上ちゃんはモロにレッチリのフリーですね。
面白いし音もかっこいいとは思うんですが、音楽的にはあまり興味がありません…笑

・Fact(ファクト)『Fact』(2009)

1999年結成の日本のポストハードコアバンド。
2000年代中盤頃から日本ではポストハードコア系バンドが台頭してくるんですが、Factもそんな中のバンドでした。
メンバーはスラッシュメタルに強く影響を受けているようで、おなじみな能面もスリップノットの影響を思わせますね。
メタルは全く売れないんですが、ポストハードコア系のバンドは一般的にもかなり人気があり、メタルの流れを汲むという意味では期待の持てるジャンルですね。

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・Attack Attack!(アタック・アタック!)『Someday Came Suddenly』(2008)

同じくメタルコア・ポストハードコア系のバンドで音もメタルを感じさせるんですが、アートワークなんかは非常にポップですし、見た目は全くメタラーっぽくはありません。
この辺はポストハードコア系のバンドはみんなそうですよね。
で、音は全然聴いたことなかったんですが、聴いたみたところ『いいね!』の間奏のパートの元ネタになっていたようです。
もうモロです。
あれは「寂しい熱帯魚」+この曲だったわけなんですね。
新たな元ネタ発見です。

・Chunk! No, Captain Chunk!(チャンク・ノー・キャプテン・チャンク)『Something For Nothing』(2010)

メタルやメロコアやエレクトロなんかがごちゃ混ぜな感じが今っぽいバンドです。
アイドル的なルックスのボーカルはいかにもな感じに歌っているかと思えばいきなりデス声を出したりなんかもします。
うーん、この辺になってくるとおっさんメタラーはもう何も言えなくなってきてしまいますね…汗

・Fear, and Loathing in Las Vegas(フィアー・アンド・ロージング・イン・ラスベガス)『Dance & Scream』(2010)

日本のポストハードコア/メタルコア系のバンドで今最も勢いのあるバンドかも知れません。
アルバムチャートなんかでもベビメタと名前を並べていたりして、こっちもキテるなーと感心しました。
まさしく”Dance & Scream“なサウンドはやはり『いいね!』辺りに繋がる感じがありますね。
そして、なかなかバンド名が覚えられません。

・the GazettE(ガゼット)『TOXIC』(2011)

V系バンドとしては確固たる地位を築き上げたバンド。
昨年のラウドパークにも出演していましたが、V系好きな方は大体みんな通ってますよね。
個人的にはこういう感じになるともう全く引っかかる部分がありません(笑)。
V系の元祖的なバンドは世代的にど真ん中だったので、大好きでしたが今のV系バンドは何しろボーカルが苦手です…。
これはこれで様式美なんでしょうね。

・SiM(シム)『Seeds Of Hope』(2011)

またポストハードコアバンドなんですが、こちらはパンクに寄った感じですかね。
Fear, and Loathing in Las Vegasは音楽ファンに、SiMは若干V系寄りな部分もありつつ一般にも広く好まれているような印象があります。
うーん、さっぱり興味が湧かないのでもう書くことが…。

・Periphery(ペリフェリー)『Periphery II』(2012)

プログレ的な曲展開なんかがなかなか素敵で、音もかっこいいですね。
KOBAMETAL氏のコメントにもありましたが、Dream Theaterを現代風にエクストリームした感じというのは納得ですね。
確かにDream Theaterです。
こういうタイプのバンドって実はなかなかいませんし、2010年デビューということで、現時点でかなり完成されていますがこれからまだまだ期待の持てそうな良いバンドです。

・松浦亜弥『ベスト1』(2005)

以上で29枚だったわけですが、アイドルサイドからも1枚ということであややです。
私は特にアイドルファンというわけではないですが、アイドルポップスは好きな音楽のジャンルの一つです。
天然なアイドル気質ではないと思いますが、歌唱力はもちろん表現力が素晴らしく、松田聖子以来の逸材か!?と衝撃を受けました。
アイドルでなくても歌手として十分通用する実力を持っていますね。
私は普通に『桃色片想い』『LOVE涙色』なんかが好きなんですが、KOBAMETAL氏はこの曲がお気に入りとのことです。
また違ったアプローチで、懐の広さを感じさせますね。

と、30作品を紹介しましたが、KOBAMETAL氏自ら“BABYMETALを紐解く作品”として紹介されているので、ファンは必聴なものばかりだと思います。

後半のポストハードコア系バンドなんかは全然聴きませんしあまり興味もないのでなんとも薄っぺらい感じになってしまいましたが…。

『メギツネ』がリリースされた2013年の夏頃の記事でしたが、ポストハードコア系のバンドがこれだけ上がっているということはBABYMETALの楽曲の方向性として大きく展開していく予定もあったのかも知れません。

メジャーシーンに切り込みをかけるにはそっちの方が確かに現実的ではありますが、そういう主流ではない音だからこそ面白いわけで、メタルな部分が思いっきりウケたわけですが。

後半の作品は知らないバンドも結構ありましたが、Behemothは本当にヒットしてしまいました。

そんな感じで新しい音楽もどんどん自分の中に取り込んでいきたいものです。

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テスト3

14 Responses

  1. かれー
    かれー at · · Reply

    後編待ってました!

    KorpiklaaniはこちらのPVで人気があったと思います。
    ttps://www.youtube.com/watch?v=OIc4VHxU7iM

    北欧的にカッコいいのか男らしいのかはわかりませんが、私にはネタとしか思えないです(笑)
    ただこのフォークメタルというのが聴いてみると味があっていいんですよね。
    北欧のメタルはバイキングメタルとかよくわかんないのがいっぱいあって面白かったのですが、この手のバンドは曲が似通ってるのもあって飽きるのも早かったですね ^^;

    そしてやっぱりこの中で一番聴いたのは、Arch Enemyですね。
    現在のVOは女性ですが、3rdまではヨハン・リーヴァという男性でした。
    その歌声はデスボイスという程デスっぽくなく感情に抑揚があって、アモット兄弟のメロディアス&速弾きのギターと非常にマッチしていて大好きでした。
    特に3rdの『Burning Bridges』なんかは1曲目から熱いデスヨ!
    4曲目の『Silverwing 』は当時日本でも人気曲でした。
    久しぶりに聴いてリピートが止まらない(笑)
    その後の本来のデスメタルな歌声とパワフルな演奏も好きですけどね。

    ドラフォとかベガス(Fear, and Loathing in Las Vegas)とかホルモンとかもっといろいろ書きたかったのですが、長くなったので最後にこれだけ。
    さくら学院・・・・いいですよね!(最近これしか聴いてません 笑)

  2. 匿名
    匿名 at · · Reply

    全編通して見て聞いてみましたが、ベビーメタルのやっていることが欧米メタルヘッズから新しいと言われる理由がわかりました。
    管理人さんがピックアップされた曲に女の子のボーカルを乗せようなんて、こういった曲は俺にしか出来ない、わからねえんだというメタルエリートの側からは発想できませんよ、きっと。
    日本はメタルをサウンド効果としてアイドルもアニメも結構使って来てましたので発想としてはあるのは理解できましたが、ベビーメタルの発想の立ち位置が欧米のメタルヘッズ側に立ちつつアイドルを効果として使ったので日本人の自分は初期においてはやはり異常というか拒絶感がありました。もちろん欧米のメタルヘッズの脳内拒否感は音楽的指向とそれにすがったような人生観を否定されたような想像を絶するものがあったと思います。
    で、その拒絶感を日米欧全てのリスナーから取り払ったのが神バンドと呼ばれるミュージシャンの生音とバックに控えながらも楽しそうな笑顔から偲ばれる人柄なのかなとも思います。
    そういった意味ではベビーメタルの神バンドとのライブ映像はかなりの役割をしたのだろうなと思いました。

  3. kablogkun
    kablogkun at · · Reply

    Dragonforce最高です!としか、言いようがないです。ボーカルも素晴らしくてぜひ一度すぅちゃんに参加してもらってツィンボーカルで絡んで欲しいと思いました。
    Behemothは最後まで聞くのが苦痛で、ずっと聴いてたら精神に異常をきたしそうですが、最愛ちゃんが好きだというのが信じられなくて、私はネタだと思いたい。
    SiMのボーカルは生歌でもこのレベルだとしたらかなりなものだと思います。日本人のボーカルは影が薄いのが多いが、しっかり歌えていて期待が持てそうです。
    あややはこれより良い曲が一杯あるのになぁ~と文句が出ます。(笑)

    PS・・・・・・デス/ブラック党入党!ダメ!ゼッタイ!(笑)

  4. C3
    C3 at · · Reply

    うわ~ベヒモス以外全く通過してきてないなぁ(笑 自分はベビーメタルファンとしては極々少数派なんでしょうね。こうなってくるとなんで彼女達にハマったのか分からなくなってきたな…。ま、良いものはいいということで。
    Demigodをコバさんが挙げてくれてたっていうのは嬉しいですね。管理人さんも気に入って貰えたようですし。CDで買ってください(笑

  5. sanmetal
    sanmetal at · · Reply

    マッドカプセルマーケッツのベースの人がギミチョコの作曲者なんですね!!
    一度は見に行きたいと思っていたんですが、ちょっと驚きです!!
    あとマキシマムザホルモンの曲提供なんていうのも期待したりします。
    コバメタルさん、ミニストリーとかホワイトゾンビあまり聞かなかったでしょうか?結構好きだったんで^^。

  6. JIJI-METAL
    JIJI-METAL at · · Reply

    KOBAも管理人さんも90年代以降の方で、BABYMETALも正にその流れの曲ですね。しかし欧州ライブを経て80年代へRoad of Resistanceがその構成(JudasのHellion~Electric EyeとメイデンTrooperによるメタルアンセム)、曲調はドラフォ。正にまだまだ発展途上で益々先が楽しみになってくる。
    神バンド大村氏はGeorge Lynch命!彼以外からは影響受けてないそうです。ロードウォリアーズの入場曲はIRON MAN(サバス)です。
    IDZ~nemesis ver.のギターは元々Michaelに頼んだそうだけどスピリチュアルベガーズのレコーディングで断られChristpherを紹介され、2012年ラウパ来日時に3姫とKOBAで直接頼みに行ったそう、その時にドラフォみたんじゃないかと思ってます。
    ベヒーモスはベビメタTシャツがベヒーモスのロゴデザインを使っている。私も持ってるけどカッコイイ!MOAは聞いたこともないけどそのため好きと言ってた。ラジオではじめて聞かされた時、コワイって言ってて笑った。
    カンニバルコープスはYUIが好きと言っててヘドバンギャーだけでなく、メギツネでYUIの提案で扇風機ヘドバンを取り入れてている。
    ホルモンは私も大好きなんだけど独特の歌詞とその歌詞へのこだわりより、BABYMETALへの曲提供はありえない、しかし共演は是非やって欲しい、メトロックが別日になったのが本当に残念。
    曲だけでなくすべてのメタルの要素をKOBAだけでなく、BABYMETALとして取り入れていて本当に興味深い、世界のメタルの救世主だと私も思ってます。

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